【独自】赤信号に「シニアカー」進入 高齢者の“危険運転”あわや

車が行き交う交差点を、ゆっくりと、ゆっくりと走っていくのはシニアカー。

カメラが捉えたのは、高齢者による危険な運転の一部始終だった。

目撃者「みんなあ然としてた感じ。危ないなと思った」

動画は22日の夕方、福岡・北九州市内にある交差点で撮影された。

高齢男性が乗るシニアカーのすぐそばを、車が次々と通り過ぎていく。

シニアカーの男性は、信号が赤にもかかわらず、気にする様子もなく交差点に進入。
ゆっくりと通過していった。

目撃者「信号が赤に変わってそのまま行ったので、おじいさんは周りが見えていない感じ。もし気づくのが遅れた車にはねられたら危ないと思った」

目撃者の男性は、仕事で車を運転していたところ、車道を走るシニアカーに遭遇。
シニアカーは交差点まで来ると、赤信号を無視して、そのまま斜め横断していったという。

映像を見た、交通事故鑑定ラプターの中島博史所長は、「シニアカーは『カー』とついていますけど、道路交通法上は歩行者です。基本的には歩道を走行して横断歩道を渡らなければいけない」と指摘する。

7月には、熊本県でシニアカーに乗った95歳の男性が交差点で車にはねられ、死亡する事故が起きたばかり。

警察庁によると、2022年の一年間で、電動車いすの交通事故は140件を超え、5人が死亡している。

中島所長は、交差点におけるシニアカーの注意点を「最高速度は時速6kmと制限されている。シニアカーはスピードが出ないので、横断する時には常に余裕を持った操作をしてほしいと思います」と解説した。

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